木の花ファミリー訪問記01

eco&rikisha

2012年02月09日 15:24

本年2012年は2/2から2/5までの3泊4日間、農業をベースにして70名程度のコミュニティを形成する木の花ファミリーへ、ヘルパーとして訪問したのですこしずつ、思い出を書き綴りたい。短い期間でも、思うことは多く、非常に参考になったので、小分けにして報告したい。

温暖化やグローバリスムによる貧富の差の問題などの地球規模の問題から、荒廃する田畑や希望をもてない老若男女などの地域的な問題まで、私はかねてより、地域で完結するコミュニティがその問題を解決できると感じ、農的コミュニティのモデルケースを探してきた。機会あって今回訪問させていただいた木の花ファミリーさんは、そういう意味では理想的なコミュニティであった。短い間で、農作業のお手伝いをしつつ、または食事や休憩のときに邪魔をしながら聞いたお話や、見た事が中心なので十分ではないが、いくつかのポイントを挙げて紹介したい。

①「木の花ファミリーの人は人がいい」

ここの方々は、奪い合うのではなく「与える」、というのが徹底しているので、このコミュニティにいると本当に気持ちがいい。人によっては、競い合って生きてきたこれまでの自身の毎日との差に愕然とすると思う。本当の幸せとは、遠回りのように見えても「与え合う」ことで達成できる、と身をもって体感できる。たとえばよそ者がぽつんと来て一人で座って食事をしていても、自然と近くに来てくださり話しかけてくださる。話はまず人の話を聞き、自分が話すときもゆっくりとわかりやすく話してくださる。語呂合わせなどの親父ギャグ(ユーモア)も忘れない。

もともとはいろいろな経緯で共同生活をするに至ったようで、生まれも育ちも人それぞれだと思うのに、みんな人がいいというのは、ここでの習慣がいいのであると思われる。毎日のミーティングややり取りの中で、自らを磨く作業を怠っていないようである。それらの点に非常に感心した。

写真は一年の節目を祝う節分祭をファミリー全員で楽しむ様子です。


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