自転車の利用促進と交通安全のデータ

eco&rikisha

2011年09月27日 00:25

「自転車利用促進と安全」という観点で、参考になるデータをインターネットで確認できるところからいくつか拾い上げてみました。気がついた点と感想も付けてみました。家族や知人にすすめるにあたり、他と比べても安全なのか?という疑問にはなかなか答えられずにいたので、今回調べてみて少し安心しました。そもそも、日本はそこそこ利用が多い。そこそこ危険でそこそこ安全。しかし交通法規を守らない走り方をしていると事故で死ぬ確率も高くなる・・・。なかなか味わい深い結果でした。写真はあまり関係ないですがサイクルトレーラーと娘と近所の道です。本日は米30kgと娘を一緒に運びました。重いものを運んでいるとますます感じますね・・・きまりを守って走るのが大切(安全)です。


★外出時交通分担率 http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/6370.html
・日本も自転車の分担率が他国と比べると比較的高い(15%)
・オランダが突出して自転車の分担率が高い(クルマの分担率が低いわけではない)
・クルマの分担率の低さで見るとノルウェーとスイスが低い(注目すべき!)
<感想>クルマの利用を控えるという観点からは、ノルウェーのクルマの分担率の低さに学ぶべきところがあるように思われた。この国は徒歩の分担率が突出して高く、公共交通機関の分担率はさして高くないところを見ると、歩いていけるところで用が足りる、すばらしい地域づくりがされているのか・・・!?と思わされる。もちろんオランダにも学ぶべきところが多いように感じた。オランダの自転車利用分担率の高さは、そもそも「クルマの利用を減らし」、「生活の質の向上を目指す」という計画(1990「第二次交通体系計画」、1991「自転車基本計画」)があったからで、計画が実を結んでいると言えると思う。

★自転車交通分担率と自転車交通事故死者数構成比率
http://www8.cao.go.jp/koutu/chou-ken/h22/pdf/houkoku/3-1.pdf
・日本は自転車の交通分担率も事故死構成比率もともに高い。
(他の交通手段利用に比べて、自転車はことさら安全とも危険ともいえない)
(あえて言うと、クルマはたくさん乗ってる割には事故死は少ない・・・自分が死なずに殺すほう)
(あえて言うと、歩行者はたくさん歩いている以上に事故死が多い・・・殺されるほう)
※1999年交通分担率 クルマ43%、徒歩21%、自転車15%、公共交通機関16%
※平成22年度事故死比率 クルマ32.9%、徒歩35%、自転車13.5% 
・自転車の交通分担率が高いオランダやデンマークは、交通事故はその割には高くない。
<感想>自転車の交通分担率が高い割には支社が少ないオランダやデンマークは計画的に道や安全教育がなされているのであれば、参考にすべきところが多いように思われた。

★交通死亡事故の特徴及び道路交通法違反取締状況につて(平成22年度)
http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?lid=000001070077
・1970年には年間1.5万人を越え、1975~1995年まで年間1万人程度だった年間死者数が、2009年五十数年ぶりに5千人を割ったのはすばらしいことだと思う。ここ数年急激に減っている。
・割合はクルマ32.9%、徒歩35%、自転車13.5%にて、クルマの割合が近年減ってきている。
・気になるのは高齢者が半数以上ということ。
・気になるのは交通法規を守らなかったがために死なせたり、死んでしまう人が多いという現実。
<感想>高齢者を中心に、子どもから大人の各集団に向けて、的確な安全指導(安全教育)が必要であると感じた。特に利用が増えてきている(利用を増やしたい!)自転車においては、小中高の各段階向けと、職場向け、老人向けの利用促進を兼ねた安全教育が絶対条件と思われる。安全教育の実施に向けた施策なく利用の拡大を招けば、確実に事故の増大を招き、批判の対象となる(すでに一部で起きている事象)。

また、気になる書籍やHPからデータやまとめを探してみます。
いい書籍やHP,またおもしろいデータがあれば教えてください。
よろしくお願いいたします。


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